日本の難読地名と由来~千葉編~(前編)

日本の難読地名と由来シリーズ

今回の日本の難読地名と由来シリーズは千葉編(前編)です。

 千葉県の難読地名と由来

園生町(そんのうちょう)

住所

千葉県千葉市稲毛区園生町

【由来】※諸説あり。

1.古代の薬園の薬園生の居処であったとする説。

2.朝廷の菜園に奉仕する園部の居住地によるとする説。

3.「そね(石の多い所)・う(生)」の転訛で石の多い川沿いの微高地を指したとする説。

千葉市稲毛区

千葉市の難読地名・珍しい地名(1) ( その他文化活動 ) – 難読地名・珍しい地名の由来 – Yahoo!ブログ

生実(おゆみ)

住所

千葉県千葉市中央区生実町

【由来】※ 古くは小弓と書かれていた。

    ※由来は諸説あり。

1.大和朝廷の時代のカラムシから布を作る氏族の「麻績連(おみのむらじ)」(朝鮮から帰化した工芸人とされる)が管掌していたことによる説。

2.源頼光が八剣神社へ大弓を奉納したという伝承による説。

千葉県の地名集

生実藩 (シリーズ藩物語)

おゆみ野History

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登戸(のぶと)

住所

千葉県千葉市中央区登戸

【由来】「のぼと」、「のぼっと」ともいう。

当地の名主鈴木家の家譜に「筑波根の 峰の嵐を吹きおろす ふじの波間を 及ぼり戸の船」という千葉新介(?~1336)御歌から形どって名付けたとある。

地名は「のぼり(登)・と(処)」で急傾斜地の入口を指したもの。

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千葉市中央区

矢作町(やはぎちょう)

住所

千葉県千葉市中央区矢作町

【由来】古くは「矢作部(やはぎべ)」という矢を作る職人の集落だったとされる。

千葉氏が領していた頃も矢を造るのに使う矢竹を採集していたというから、矢をはいだ土地で「やはぎ」、それに「矢作」の字をあてて現在の地名となったと考えられている。

また、矢竹が叢生する場所ともいわれている。

そびえ立つ千葉高架水槽 千葉市中央区矢作町、都町の地名の由来|すみ隆仁(鷲見隆仁)のブログ (千葉県議会議員候補 千葉市中央区)

千葉市中央区

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犢橋(こてはし)

住所

千葉県千葉市花見川区犢橋町

【由来】※犢橋町は室町期にコテハシの地名があり、江戸期には犢橋村と漢字が充てられている。

    ※由来は諸説あり。

 1.「犢」は子牛という意味で「こうじ」とも呼んだということを踏まえると「こ(接頭語)・うし(憂し)・はし(端)」で台地端部の洪水氾濫地または地すべり崩壊地を指した説。

2.「こじ(抉じ)・はし(端)」で浸食地という説。

3.「特牛(コトイ)階(ハシ)」が転訛した説。

「特牛」は強健で大きな牡牛を意味します。古代で牛は戦時などの物資輸送で活躍していたため、犢橋は昔、特牛の産地と考えられる。

 階(ハシ)はあがり階段のことを指す。

上記のことから「特牛(コトイ)階(ハシ)」とは、当地で生産した強健な牡牛を戦地(陸奥国)方面に運ぶためには低湿地帯を抜ける必要があり、台地面に引き上げた場所を「特牛(コトイ)階(ハシ)」と呼び、後に「犢橋(こてはし)」と転訛したと考えられる。

千葉市花見川区

花見川流域を歩く HANAMIGAWA RYUIKI wo ARUKU: 地名「犢橋(コテハシ)」の語源

誉田(ほんだ)

住所

千葉県千葉市緑区誉田町

【由来】八幡宮の祭神、誉田別命(ほんだわけのみこと)の名から取ったと言われている。

誉田別命とは応神天皇の諱(いみな)です。

誉田の歴史 千葉市議会議員 みす和夫後援会

大阪の難読地名(#79)誉田 – なんぎな日記

稲荷木(とうかぎ)

住所

千葉県市川市稲荷木

【由来】「稲を干す木」、稲木から来ている。

稲荷木 – Wikipedia

市川編(下)|地名町名の由来|ふれあい交差点|地域とふれあい がすたんパーク|ご家庭のお客さま|京葉ガス

飯山満町(はさまちょう)

住所

千葉県船橋市飯山満町

【由来】江戸時代にあった上・下飯山満(かみ・しもはさま)に由来する。

地名の「飯山満」の語源については、「米(飯)が山ほどできて満ちた土地」からついたという伝えがあるが、実際には「谷あいの場所:狭間(はざま)」からついたものであると考えられている。
古くからの住人を中心に「はざま」と濁点付きで呼ぶ人も多く、町内の店舗や企業の営業所などの看板に「はざま」「HAZAMA」との表記がされているものも散見される。

飯山満ってどんなところ?|船橋市公式ホームページ

飯山満町 – Wikipedia

奉免町(ほうめまち)

住所

千葉県市川市奉免町

【由来】鎌倉時代のことである。難病を患った娘が乳母と共にこの地にたどりつき住み着いた。

村人が不審に思い役人に知らせると、しばらくしてその娘は畏くも常磐井殿の姫宮、つまり後深草上皇の皇女であることが判った。

そこで鎌倉幕府は村の年貢の奉納を免ずる代わりにこの姫宮の面倒をみるように命じた。

かくして村は「奉免」されたのである。

こののち姫宮は若宮中山法華経寺日蓮の説教に接し、病が治ったあともこれに帰依すること篤く、やがて日蓮宗門で最初となる尼寺「奉免山安楽寺」を開山するに至った。皇室ゆかりの寺として、安楽寺の寺紋は菊の御紋となっている。

奉免町 – Wikipedia

市川編(上)|地名町名の由来|ふれあい交差点|地域とふれあい がすたんパーク|ご家庭のお客さま|京葉ガス

猫実(ねこざね)

住所

千葉県浦安市猫実

【由来】鎌倉時代に、大津波で大きな被害を受けた集落の人達が豊受神社付近に堤防を築き、その上に大きな松の木を植え、今後はこの松に根を波浪が越さないように願い、「根越さね」と言われた。

室町時代には「猫真」の名が見られ、江戸時代には「猫実村」となった。

また、歌川広重による「名所江戸百景」には「根古ざね」とも書かれている。

猫実 (浦安市) – Wikipedia

地域名の由来|浦安市公式サイト

北方町(ぼっけまち)

住所

千葉県市川市北方町

【由来】※諸説あり

1.崖の意味である「ほき」が訛って「ぼっけ」となった説。


2.当地に住んだ閑院家(かんいんけ)の呼び名が北家(ほっけ)だったため、ここから来た説。


3.中山領主の北の方が住んでいたことから北方(ほっけ)と呼ばれていたからとする説。


4.近くの法華経寺の法華からとする説。

北方町 (市川市) – Wikipedia

市川編(上)|地名町名の由来|ふれあい交差点|地域とふれあい がすたんパーク|ご家庭のお客さま|京葉ガス

葛飾(かつしか)

住所

千葉県船橋市葛飾町

【豆知識】「かつしか」は古代からの地名で、奈良正倉院文書には「葛餝郡」と記されている。

この郡は現在の千葉県、東京都、埼玉県、茨城県にまたがる広い区域を示した。
万葉集』では勝鹿・勝牡鹿・可豆思賀と様々に表記されている。また、『万葉集』・『延喜式』中には「かとしか」とよませている例がある。

この「葛餝郡(葛飾郡)」の中央は現在の千葉県市川市の辺りであり、現在の東京都葛飾区の辺りは葛飾西部ということで葛西と呼ばれていた。

【由来】※諸説あり

1.葛の多く生えた「葛繁」が変化したとする説。

2.「カテスカ」もしくは「カトスカ」が転訛した説。

昔の言葉で「カテ」、「カト」は「崖」や「丘」の意味で、「スカ」は川沿いの砂の堆積を表す「砂州」のことを言う。

江戸川沿いの丘陵地帯を指したとされる。

3.「かとしき(門敷)」が転化した説。

古利根川下流の入江の門戸の低湿地を整備して、集落が立地したことによるとされる。

4.「方洲処(かたすか)」が転訛した説。

意味は一方が砂地の所。

以上が有力な説とされるが、他にもアイヌ語説やレプチャ語説、南洋系の民族が名付けたもので「狩場の方向」を意味する言葉であったという説がある。

葛飾 – Wikipedia

葛飾区の由来 – タネタン:あらゆる元ネタ・由来を集めるサイト

三ヶ月(みこぜ)

住所

千葉県松戸市三ケ月

【由来】『松戸市史』によれば、平安京をつくった桓武天皇の血をひく中世の房総半島を中心に栄えた大豪族千葉氏(下総初代守護:千葉常胤)により下総の領地を治めてきた、千葉氏の家紋(月星に由来する家紋)の月の形から三日月を地名にしたことが有力とされている。

中世から「ミコツキ」・「ミコツイ」とも呼ばれ、後に訛って「ミコゼ」と変化したとされる。

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逆井(さかさい)

住所

千葉県柏市逆井

【由来】※諸説あり

1.江戸時代中期、八代将軍吉宗は狩りに来て、不動様の水がまるで逆さにしたように勢いよく出ていたので、逆井と名付けた。

2.江戸時代に利根川の布施の堤が流され、水がこの地域まで逆流してきたので、逆井と名付けた。

地名の由来 – 柏市立逆井中学校

五香六実(ごこうむつみ)

住所

千葉県松戸市五香六実

【由来】松戸市にある五香と六実が合併したことにより、誕生した地名である。

五香と六実の由来については明治新政府により、小金牧(千葉県北西部)および佐倉牧(同県北部)の開墾が行われた。

開墾地には地名がなかったので開墾順序に合わせて数字と組み合わせた地名が付けられた。

下記がその地名である。

初富(はつとみ/鎌ヶ谷市

二和(ふたわ/船橋市

三咲(みさき/船橋市

豊四季(とよしき/柏市

五香(ごこう/松戸市

六実(むつみ/松戸市

七栄(ななえ/印旛郡富里町)

八街(やちまた/八街市

九美上(くみあげ/佐倉市

十倉(とくら/印旛郡富里町)

十余一(とよいち/白井市

十余二(とよふた/柏市

十余三(とよみつ/成田市)の順に地名が付けられた。

五香 – Wikipedia

五香六実の由来 | 柏の整体ならオリーブの木カイロ整体院

番外編

 土気(とけ)

住所

千葉県千葉市緑区土気町

【由来】※諸説あり。確たる由来は不明。

1.天然のガスがわき出るから(土から気が出る)の説。

2.土気城が峠の上にあったので「峠」が転訛した説。

3.土気太郎という人が治めていたからと言う説。

4.東上総の県→東県(とうけん)→土気に変化した説。

5.山辺郡や武射郡から上総国府に徴税物資を納める際に通ったが、急な坂道=嶝嶮(とうけん)だったからの説。

6.鐘を打って時を知らせたので、時計という意味合いからトケの名がついたとする説。

7.かつて鴇が多かったからの説。

※参考サイト様ではこちらの説を支持していました。

理由は隣町の

東金市の名前の由来が「鴇ヶ峰」ないしは「鴇が根」が転訛したと言われており、土気にも鴇が多く来てたのではないかと推測されたため。

東金市は鴇ヶ峰の他、東鐘とも言われていた。

説によってはこれらは当て字で湾曲を意味する嵶ケ嶺に由来するという。

または「とき(崖)・が(接続詞)・みね(峰)」の転訛で崖の多い尾根という意味ともされる。

土気の由来|斎藤智士の保険日記

土気駅 – Wikipedia

土気

大豆谷(まめざく)

住所

千葉県東金市大豆谷

【由来】※確たる由来は不明。

古くは大豆作村(まめさくむら?)とも書いた。

大豆谷の由来は不詳だが、谷田(ヤツダ,樹枝状谷)のよく発達した土地が、豆作に適していたからではないかともいわれる。

当地方では谷のことを「ザク」ということもあって、「大豆谷(まめざく)」に転化したと考えられる。

東金市(2) 難読地名と珍しい地名の由来 大豆谷,三浦名,御門,宮,依古島 ( その他文化活動 ) – 難読地名・珍しい地名の由来 – Yahoo!ブログ

篠籠田(しこだ)

住所

千葉県柏市篠籠田

【由来】※確たる由来は不明。

平安期に志子田、室町期は色陀の地名があり、江戸期には篠籠田村になった。

地名は「しし(崩壊地)・た(処)」の転訛で含水量の多い崩壊地を指したもの。

柏市

篠籠田 – Wikipedia

薄島(すすきしま)

住所

千葉県東金市薄島

【由来】江戸期は薄島村。

地名は「すすき(芒)・しま(土地)」で軟弱な土地という意味。

東金市

砂古瀬(いさごぜ)

住所

千葉県東金市砂古瀬

【由来】江戸期は砂古瀬村。砂子瀬・砂小瀬とも書く。

地名は南白亀川の浅瀬沿いの砂地という意味。

東金市

感想

天皇家に関係する地名が出て来て、興味を惹かれました。

ただ、今回紹介した地名の中では猫実が好きです!

由来については自然災害にあった教訓を地名に残したものなので、あくまで字面が好きです。

猫の字に惹かれましたが、当初は「根越さね」で由来が重いですからね。

他にも葛飾は東京の地名かと思ってましたが、元は千葉県などを含めた広い区域だと知り、勉強になりました。

続編

http://kasibaka.miyagi.jp/2020/03/09/日本の難読地名と由来%ef%bd%9e千葉編%ef%bd%9e中編1/ 

http://kasibaka.miyagi.jp/2020/03/09/日本の難読地名と由来%ef%bd%9e千葉編%ef%bd%9e中編2/ 

http://kasibaka.miyagi.jp/2020/03/09/日本の難読地名と由来%ef%bd%9e千葉編%ef%bd%9e後編/

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