イアン・カルマン著「最後の錬金術師カリオストロ伯爵」の感想

印象に残った本

あらすじ
君主たちが競って招き、司教たちが恐れ、医師たちが憎み、女たちが憧れた稀代の魔術師―。フランス革命前夜のヨーロッパ社交界で、その名を轟かせたカリオストロ伯爵。シチリアのごろつきだった男は、いかにして王侯貴族を手玉にとる「伯爵」に変身したのか?錬金術師、医師、預言者、詐欺師、フリーメイソン会員といくつもの顔を自在に使い分け、「理性と啓蒙の時代」18世紀を妖しく彩った男の生涯を追う。

300頁越えのペテン師の生涯を綴ったお話です。

著者のイアン・カルマンさんはこの本を執筆するに当たって、カリオストロの関係地を実際に訪れ、書籍なども丹念に調べたと強く感じる一冊。

この本の特徴は小説であること。特定の人物を書く場合、考察系の本になることも多いと思うが、カリオストロや周辺の人物を丹念に調べたことにより登場人物の人間性が著者の中で形作られているため、非常に人間臭く書かれている。

カリオストロが暇を持て余した上流階級をその丹力とペテンで翻弄していく様は圧巻だが、徐々に追い詰められていく様は嘘ばかりの人生を送ると最後には誰もいなくなる、を地でいってるのでストーリーとしても面白いですが、教訓にすることもできる本です!できるかなあ?


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